【自己紹介】まわり道の先に、またここで──SHIPで再出発

はじめまして。
『サード八王子』の高橋圭子と申します。
私は昨年12月にSHIPに再入職し、友セカンドの世話人として再スタートを切りました。
いわゆる“ピカピカの新人”ではありませんが、少し遠回りをしながらも、またこの世界に戻ってくることができたことを嬉しく思っています。
「再び」と言うのは、実は令和元年、『笑プラス』のオープニングスタッフとしてパートから勤務を始めたことがきっかけです。約4年間、重度の知的障害・自閉症支援の生活介護の現場で支援の基本を学び、利用者様との関わりのなかで多くの気づきを得ました。
少しだけ私のこれまでの道のりをご紹介させてください。
大学卒業後は教育業界に入り、塾講師や予備校のチューターとして子どもたちと向き合ってきました。ただ、当時はどこか気持ちが定まらず、模索の日々だったように思います。
結婚・出産を機に一旦退職し、専業主婦として子育てに全力投球。気づけば12年が経っていました。
再び働こうと思ったときに、縁あって地元市役所の教育委員会で嘱託員として勤務。特別支援教育の担当として、発達が気になるお子さんやそのご家族の相談業務に携わりました。

実は私自身の長男も、幼少期に“グレーゾーン”といわれる個性を持っており、母親として発達について学びながら支えてきた経験があります。
そのようなタイミングで、友人からTEACCHプログラムやSHIPの取り組みについて教えてもらい、当時の『笑』と『友』の見学へ。そこで初めて構造化支援を目の当たりにしたときの衝撃は、今でも忘れられません。「これだ」と心から思いました。
『笑プラス』での4年間の中で、視覚的な支援や、利用者様の特性に合わせた接し方を身につけ、少しずつ“福祉の人間”になっていった実感があります。
働きながら社会福祉士の資格も取得し、「福祉の現場で生きていきたい」と気持ちも固まりました。
その後、一度は「地元で働きたい」と地域包括支援センターに転職し、高齢者支援の現場へ。
しかし、人口の過半数が高齢者という地域での激務に忙殺され、自信を失いかけました。

何度も悩んだ末、「もう一度、自分が本当にやりたかった場所へ戻ろう」と決意し、SHIPへの再入職を決めたのです。
そして今、重度の知的障碍・自閉症支援のグループホームである『サード八王子』のオープニングスタッフとして、新たな一歩を踏み出しています。
利用者様の暮らしを支えるなかで、「その人らしさ」を大切にしたウェルビーイングなQOLの実現を目指し、構造化支援を軸に学びを深める毎日です。
私は福祉という世界には、まったくの未経験から飛び込んだ“ど素人”でした。
ですが、SHIPの現場には、経験に関係なく学び合い、高め合える空気があります。
まわり道をした私も、ここに戻ってこられました。今はこの場所で働けることが、心から楽しく、感謝でいっぱいです。

「福祉の仕事に興味はあるけれど、なかなか一歩が踏み出せない…」
そんな方も、どうか安心してください。SHIPには、想いを受け止めてくれる仲間と、育っていける環境があります。
『サード八王子』で一緒にお仕事をしてみませんか?ぜひ、お待ちしています!
最後にちょっとだけ、私のプライベートな一面を。
読書、音楽を聴くことや少しだけ演奏すること(ピアノ・カホン)、多肉植物のお世話、美味しい珈琲を淹れること。そして何より、愛犬(10歳のシュナウザー)と過ごすことが好きです。

家族(夫・長男25歳・長女20歳)と一緒に、日々ささやかに楽しく暮らしています。
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。