障がい者グループホームで働く世話人は、プライベートではどんな趣味を楽しんでいるのか?
ハイサーイ♪🌺
サード八王子の岩崎です。
今回は、わたしの趣味についてお話します。
趣味が充実していると、仕事も意欲的に取り組めます。

【全日本宮古島トライアスロンへの出場】
今年の4月に宮古島でトライアスロンをしてきました。
以下、わたしが体験した内容を紹介します。
宮古島トライアスロンは、スイム3㎞・バイク123㎞・ラン42.195㎞を経て、13時間以内のゴールを目指します。
競技スタートは与那覇前浜。

ここは透明度が高く、東洋一美しいビーチと言われています。

スタートの合図とともに、選手は一斉にそんな美ら海を泳ぎはじめます。
写真では、一見凪いでいるように見えますが、大会当日は想像以上に高い波とうねりに翻弄されました。
曇っていても透明度が高いため、沖に向かってしばらく泳いでも海の底がよく見えます。
海底には、万が一に備えて数人のダイバーが待機していました。
そのダイバーたちが思いのほか小さく見えて、自分がどれだけ深いところを泳いでいるのかが、一目瞭然です。
高い波とうねり、そして海の深さに恐怖を感じて呼吸が浅くなり、心拍数が一気にあがります。
スイム中のパニックは、事故と直結します。
なので、そこはあえてゆっくり泳いで呼吸を整えます。
1.5㎞のコースを2周し、なんとか1時間11分でスイムアップしました。
次はバイク(自転車)です。
トランジションエリアでヘルメットを被り、ゼッケンベルトを装着し、靴を履いたら出発です。
123㎞、宮古島1周半の自転車プチ旅行が始まりました。
島内は平坦な道ばかりではなく、意外なほどアップダウンがあります。
そして、島特有の横風に煽られながら、ひたすらペダルを漕ぎつづけました。
たまに後ろから、「ジャァァァー!」という轟音を響かせながら、最新鋭のバイクに乗った選手が、圧倒的なスピードで追い越していきます。
腰痛と尻痛が酷くなる一歩手前。4時間39分でようやくバイクを終え、2回目のトランジションエリアに到着です。

最後は、42.195㎞のランです。
スタート前のわたしの目標は、この最後のランでゴールまで歩かずに走り切ることでした。
ランを開始した直後、1位の選手がゴールしたことを知らせる花火が上がりました。
全日本と冠せられているだけあって、世界と戦うトップ選手はすべてにおいて次元が違います。
一方わたしは、ランニングというほどのスピードは出せず、亀さんジョギングで、ひと先ず23㎞先の折り返し地点を目指します。
ところが、途中で下痢に見舞われ、往路と復路に一回ずつトイレに駆け込みました。
後日、当日の補給内容を振り返ったところ、補給ジェルやドリンクの成分、摂取量などが、自分の身体に合っていなかった可能性があると感じました。
折り返し地点まではなんとかイメージどおりに走れましたが、その後間もなく足が止まりました。
エネルギー切れと、疲労です。
残りの20㎞は、ジョグとウォークを交互に繰り返しながら、何とかゴールを目指します。
ランは5時間45分かかりました。
総合記録は12時間5分。1位の選手のおよそ2倍でした。
わたしが日々たずわさっている重度障がい者支援には、意外なほどトライアスロンとの共通点があります。
【重度障がい者支援とトライアスロンの共通点】
1. 「長期的な視点で目標を考える」
トライアスロンは、以下のような特徴のある競技です。
- 数か月〜数年単位で積み上げる
- 少しずつしか伸びない
- 停滞期がある
- 調子が崩れる
これは重度障がい者支援とよく似ています。
サード八王子に新しく入居された利用者様には、少しずつその環境に慣れていってもらいます。
- 1か月かけて毎日のルーチンを覚えていただく
- 3か月かけてグループホームの生活に慣れていただく
- 半年かけて不穏や他害が少し減る
- 1年かけて新しい取り組みが導入できる
そのため、「小さい前進を長期で見る感覚」が大事になります。
2. 身体から人を見る感覚
トライアスロンをやっていると、以下のような身体感覚を意識するようになります。
- 呼吸
- 疲労
- 緊張
- 姿勢
- リズム
- 水分不足
- オーバーペース
そのため、障害のある人の身体変化にも気づきやすくなるのではないかと思います。
- 落ち着かなさ
- 感覚の過負荷
- 身体疲労
- 呼吸の乱れ
- 緊張の蓄積
3. 頑張り過ぎるともたない
長距離・長時間のスポーツは、単に頑張ればいいというものではありません。
- 頑張りすぎると潰れる
- 回復が必要
- ペース配分が重要
- 継続には休息が必要
上記のようなことを、失敗を経験しながら学んでいます。
これは支援する上でも、とても重要な視点だと思っています。
利用者様を支援する際に、「もっと早く」、「もっと上手に」、「もっと静かに」など、もっとを要求しすぎると、パニックやルーチンの崩壊、自傷や他害の増加につながることがあります。
「押しすぎない」という感覚は重要です。
4. 非言語コミュニケーション
持久系スポーツは、長時間、他の選手たちと共有することがあります。
- 呼吸
- ペース
- 空気感
- 同行感覚
そのため、非言語コミュニケーションへの感度が高まりやすいと感じます。
重度障害者支援では、以下のことが非常に重要です。
- 声量
- 距離感
- 動作速度
- 視線圧
- 緊張感
「一緒に居てプレッシャーにならない存在感」
これを意識するかしないかで、利用者様が平穏に過ごせるか否かが決まります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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