✨重度知的障害・自閉症グループホームでの2ヶ月を綴る✨
【激動の2ヶ月】
「怖い」から「大好き」へ!
未経験者の重度知的障害・自閉症グループホーム
リアル体験記
—まさか私が、この仕事にこんなにも夢中になるなんて—
初めまして!9月よりサード八王子で世話人として勤務している北井です。
このブログを読んでくださっているあなたは、きっと福祉の仕事に興味があるか、もしかしたら私と同じように「ちょっと不安だけど、 飛び込んでみようかな?」と考えているかもしれませんね。
私は、重度の知的障害と自閉症を持つ方々が暮らすグループホームに未経験で入り、たった2ヶ月ですがスタッフとして勤務しました。
正直に言うと、働き始める前は「意思の疎通ってできるのかな?」「急なパニックに対応できるだろうか?」と、不安と緊張でガチガチでした。
特に自閉症の方の行動特性や、重度の知的障害がある方とのコミュニケーションは、未知の世界。
でも、この2ヶ月間で私の人生観はガラッと変わりました。大変なこと、苦労したことは山ほどありましたが、それ以上に「人間って面白い!」「この仕事、最高にやりがいがある!」と思えたんです。
この記事では、私が体験した「楽しいこと」「苦労したこと」、そして「働く前と後の心の変化」を、包み隠さず正直にお話しします。きっとあなたの不安を解消し、一歩踏み出すきっかけになるはずです。

🤣想定外の「楽しさ」と「爆笑エピソード」
「介護=大変」というイメージを覆す、私のグループホームライフで感じた楽しさをご紹介します。
- 🎊【小さな奇跡】信頼の絆が生まれる瞬間
最初は私に全く反応してくれなかったAさん。
彼は言語理解が苦手なため会話がうまく出来ず、彼の求めている事が全然分からず大きな声を出されたり、いきなり叩かれたり予想外の行動に戸惑う事もありました。でも、お風呂の介助や歯磨き、髭剃りなどいろいろな介助をしていくうちに、ある日、朝起きて「おはよう」と声をかけるとAさんが私の顔を見て、ニコッと笑ってくれたんです!
マニュアルにはない、心と心が通じ合ったあの瞬間は、鳥肌が立つほどの感動でした。
言葉はなくても、確実に信頼関係が築けている。
この「小さな奇跡」こそが、この仕事の最大の醍醐味だと感じています。 - 🍞【最強の食レポ】純粋すぎる喜びの表現
食事を美味しそうに食べるBさん。
彼の食事中のリアクションがもう最高なんです。
一口食べるたびに言葉は発しないですが「う〜ん!ウマい!」と聞こえるような、喜びで満ちた表現をしてくれるんです。
食べ終わるまで時間はかかりますが食事中の幸せそうな喜び方は、見ているだけで幸せになります。
彼の曇りない、純粋な「美味しい!」の表情は、どんな高級レストランのシェフへの賛辞よりも、私の心を温かくしてくれます。 - 🏃♀️【個性爆発】利用者さんの「こだわり」が面白い!
利用者さん一人ひとりが、本当にユニークな「こだわり」を持っています。
例えば、かけ布団の位置に強いこだわりを持つCさん、靴の位置がきっちりしないと気が済まないDさん。
最初は「なんでだろう?」と思うこともありましたが、そのこだわりを尊重し、一緒に生活を整えていくうちに、彼らの個性として愛おしく感じるようになりました。
「彼らの世界」に入って、一緒に過ごす面白さに気づけたのは、大きな発見でした。
😥リアルに直面した「苦労と壁」
もちろん、楽しいことばかりではありません。精神的・肉体的に「きつい」と感じた、正直な壁もいくつかお話しします。
1.🗣️【意思の疎通】心が折れかけた「どうしたら伝わるの?」
重度の知的障害がある方とのコミュニケーションは、本当に試行錯誤の連続です。
言葉でのやり取りが難しいため、表情や声のトーン、身体の動きから「何を求めているのか」「何に困っているのか」を読み取る必要があります。
特に、体調が悪い時や不快感を訴えている時。
なかなか意図がつかめず、適切な対応が遅れてしまった時には、無力感で心が折れそうになりました。

- 私の工夫: 複数の職員で情報を共有し、「この行動は〇〇のサイン」という共通理解を持つようにしました。記録を読み込み、彼らの「言葉にならない声」を理解しようと粘り強く向き合っています。
2.💥【肉体的・精神的負担】気が抜けず緊張しっぱなしの夜勤
入浴介助や夜間巡視など、やはり体力的な負担は大きいです。
特に不慣れなうちは、夜勤明けは眠さと疲れでボロボロでした。
夜間の突然の行動変化への対応もあり、精神的にも気を張っているため、疲れが取れないと感じました。
- 私の工夫: 先輩職員に介助方法のコツを徹底的に教わり、「楽なやり方」を覚えました。
また、夜勤明けの休日の過ごし方を見直し、趣味の時間も大切にするようにしています。
3.🧠【自閉症の特性】パニックへの対応の難しさ
予期せぬ大きな音や、環境の変化が引き金となり、自閉症の方がパニックになる場面に遭遇しました。
大きな声や、時には自傷行為・他害行為につながることもあり、最初は恐怖を感じました。
しかし、先輩が冷静に「引き金になった要因」を分析し、落ち着いたトーンで対応する姿を見て、「感情的にならない対応」の重要性を学びました。
💡2ヶ月で得た「最大の学び」と今後の目標
この2ヶ月は、私の人生の中でもかなり濃密な時間でした。
🌟「できること」を探す支援の楽しさ
以前の私は、どうしても「障害」という言葉に縛られ、「できないこと」に目が行きがちでした。
でも、このホームに来てからは、利用者さん一人ひとりの「強み」や「好きなこと」「できること」を探し、それを伸ばす支援の楽しさを知りました。
彼らは、私たちが思っている以上に、周囲の状況を理解し、自分の意思を持っています。
それを引き出し、「その人らしい生活」を一緒に作るのが、私たちの仕事なんだと実感しました。
📝最後に:迷っているあなたへ
もしあなたが、私のように「不安だけど、やりがいのある仕事がしたい」と迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
この仕事は、マニュアル通りにはいかない毎日です。
でも、だからこそ、昨日できなかったことが今日できるようになった時の喜び、言葉ではなく、心からの笑顔に触れた時の感動は、何物にも代えがたいものです。
私もまだまだ新人ですが、彼らと共に成長し、彼らの「最高の笑顔」をもっと引き出せる世話人を目指して、これからも奮闘していきます!



