自閉症のこだわりについて考える
皆様、こんにちは。
東京都八王子市にあります重度知的障害者向けGHサード八王子の佐藤です。
サード八王子では自閉症のご利用者様を数多く受け入れています。
自閉症の方はその特性から様々な場面でユニークな行動をされます。
いわゆるこだわりの強さからくる行動です。
今回はそんなこだわりについて少し考えてみたいと思います。

こだわりの正体とは
彼らは物事を1対1で捉えることが得意であると言われています。
この時はこうする、この場所ではこうするといった具合です。
反対に『いつもと違う』『臨機応変』のようなことに苦手さがあります。
このような傾向からいつもと同じように行動することが安心材料になると考えられます。
私が見たことがあるこだわりで言えば
⋯⋯同じ服を着たがる
⋯⋯決まった場所で儀式のように謎の動作をする
⋯⋯他人に決まった言葉での返答を求める
⋯⋯トイレは決まった場所しか使いたがらない
こんなような行動が挙げられます。
こういった行動は一見、我々には理解しにくい行動ですが、彼らにとっては日々を安心して過ごすために欠かせない事柄なのかもしれません。
一般的にも気持ちを落ち着かせたり、コンディションを整えるためのモーニングルーティンやナイトルーティンと呼ばれるものがありますが、それに類するものと捉えるとなんとなく理解できる気がします。

支援者とこだわり
支援の現場ではこだわり行動に対してどのように対応していくのか、悩ましいことがよくあります。
というのもサード八王子のようなGHではご利用者様複数が共同生活をされる場ですので、お1人のこだわりが他のご利用者様に影響を及ぼすケースがあります。
他の方が順番を待っているのに終わることができない、絶対に同じ順番で物事を進めたい等のこだわりはこれに当てはまります。
他にも清潔の保持のため毎日更衣をしていただきたいが、同じ服を着ることにこだわるといったケースもあります。
これらのケースの場合、どうしてもこだわりを全て許容することは難しいです。
とはいえ、先ほどの話にもあった通り、ご本人なりの安心するための手段だと考えると、ひとえにこだわりを止めるのも最適とは言えない気がします。
ご本人に適切な行動をお伝えする、何か興味がある事柄へ誘導する等の対策が取れると良いですが、なかなか上手くいかないことも多々あります。

こだわりを尊重する
最近ではよっぽど不適切なこだわりでなければ好きなだけこだわっていただいても良くて、私たちがやるべきなのはこだわっても良い環境を作り出すことなのかなと思うことがあります。
服にこだわるのであれば同じ服を何枚を用意する、1つの場所を占領してしまうようなこだわりであれその人専用のスペースを用意する、あるいはこだわりを尊重した上で取ってほしい行動を明確に伝えていく等です。
前提として自閉症の方のこだわりは人によってはその方のアイデンティティと言っても大げさではない大切なもので、それを我々の都合で止めるのは視点としてズレているのかもしれません。
(そもそも個人的にはユニークで意外性のあるこだわりを持っている自閉症の方々が好きだというのもありますが…)
目標としては、常に支援者である我々とご利用者様の間で合意が取れる形で、解決できることを目指していきたいと思います。

現場からは以上です。
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