成長をとことん待つ
私達は決して焦らず ご本人の成長を見守ります。
サード八王子では、入居前・入居後のアセスメントを重視し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」「できにくい部分」を関係機関のみなさまと共有し、利用者様の意思を尊重したうえで、自己決定していただけるよう職員全員で成長を見守ります。

-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
中村) 私は48歳で建築業界から福祉業界に転職しました。
もともとは新築住宅の現場監督をしていましたが、年齢とともに体の変化を感じ、「今のうちに新しい道を」と考え福祉の世界へ飛び込みました。
最初に入職したのは知的障害者の方が暮らす入所系の支援施設で、強度行動障害のある利用者様への対応に戸惑う日々でした。
しかし、一緒に働く人たちのサポートを受けながら、利用者様の行動の裏にある気持ちを理解できるようになり、やりがいを感じるようになりました。
社会福祉法人SHIPへ転職してからは、さらに障害者支援の面白さや深さを実感し、現在はその経験をグループホームのスタッフの皆さんと共有しているところです。

-福祉の仕事を始めたころに苦労されたエピソードを教えてもらえますか。
中村) 最初の施設で最も苦労したことは、強度行動障害のある利用者様への対応でした。
例えば、頭を床に打ち付けるような自傷行為や、物を投げるなどの他害行為の背景が分からず、戸惑うことが多かったです。
とくに宿直のときは、一人で20名の利用者様を対応することもあったので、緊張の連続でした。
しかし、経験を積むうちに、言葉を持たない人たちの不安や不快感がその行動に表れていることが分かり、その要求や拒否の訴えに応じた支援をしていくことの大切さを学びました。
その結果、とても落ち着いて穏やかに過ごされる利用者様の姿を見ながら、「私にはこの仕事が自分に合っている!」と確信していきました。

-SHIPのグループホームの支援者として大切にしていることを教えて下さい。
中村) 最も大切なことは「障害者について知りたい、学びたい」という気持ちです。
SHIPのグループホームでは多くのスタッフと協力して支援をおこなうので、コミュニケーション能力や柔軟性が求められます。
自分の考えだけを押し付けるのではなく、チームとして障害者の方々の気持ちを理解し、支援を組み立てる姿勢がとても大切になってきます。
重度の知的障害を持つ方々にとって、スタッフの対応が生活の質を左右します。
私たちは忙しくなると、意識が目の前の業務に集中してしまいがちです。そんなときに「意識を変えよう」と考えてもなかなかうまくいきません。
そのため、「意識を変える」のではなく「仕組みを変える」ことを重視し、無理なく質の高い支援を続けられる環境づくりも目指しています。

-スタッフの方々への人材育成について、もう少し詳しく教えてもらえますか。
中村) SHIPでは、未経験者でも安心して働けるように、充実した研修を提供しています。
たとえば、新人研修は合同で実施し、私たちが大切にしている考え方や、日々の支援で心がけること、言葉を持たない人たちの世界の見え方を学びます。
スタッフ同士のコミュニケーションも大事です。とくに、アサーション(自分も相手も大切にしたコミュニケーションスキル)の研修は、チームで働く上でとても役立つ内容となっています。
また、ASD(自閉スペクトラム症)支援でも有名な「TEACCHプログラム」の専門研修もあり、実践的なスキルを学べる機会も多くあります。
座学だけでなく、グループワークやディスカッションを通じて理解を深め、現場で活かせるように工夫しています。

-さいごに、福祉のお仕事に興味を持っている方へのメッセージをお願いできますか。
中村) 福祉の仕事は、社会的に意義のある仕事です。とくに強度行動障害を持つ方々の支援は大きな挑戦ですが、その分、やりがいもあります。
重度知的障害やASD(自閉スペクトラム症)を持つ利用者様は、それぞれの世界観を持ち、とても魅力的な方々です。私自身、この仕事を通じて多くのことを学び、成長できました。
未経験でも大丈夫です。大切なことは、「障害者について知りたい」「支援を学びたい」という気持ちです。柔軟性を持ち、チームで支援を組み立てる姿勢があれば、きっとやりがいを感じるはずです。
ぜひ、私たちと一緒にこの仕事の魅力を体験してみませんか?
この職員紹介だけでサード八王子の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
原島) サード八王子でサービス管理責任者をしている原島憲和です。前職は高齢者の介護サービス事業所でマネージャーをしていました。
精神保健福祉士の資格を取得していたので、介護よりも精神・知的障害者への支援の興味があり、当事者の方と直接関われるような仕事をしたいと思い転職しました。入社後には心理支援にも興味を抱き、公認心理師の資格も取得しました。

-サード八王子でのサービス管理責任者としての役割や仕事の内容を教えてください。
原島) 各利用者の個別支援計画を作成し、各職員に支援の方向性を浸透させ、進捗状況を確認していきます。それにともなって職員の教育や個別研修などもおこないます。それから保護者の方との連携や各関係機関との連携も重要な役割の一つです。

-軽度から重度までの支援を幅広く経験してきましたね。障害の重さによって支援の方法は変わるものですか?
原島) 重度の障害をお持ちの利用者様の場合、自分の要望をうまく伝えることができなかったり、起こっていることに対して自分で判断することが難しかったりします。そのため、利用者様自身で選択できることが限られており、職員が配慮して利用者様の意向をくみ取る場面が多くなります。
逆に軽度の障害をお持ちの利用者様の場合、利用者様自身でより良い選択をできるよう配慮します。
障害が軽度でも重度でも「できる部分を増やしていく」という目的は同じですが、年齢、障害の程度、種別に応じてアプローチの方法は違ってきます。また同じ年齢、障害の程度、種別でも個人個人の性格や成育歴・趣味嗜好・考え方は人それぞれなので、個別化したアプローチを心掛けています。

-障害福祉サービスの仕事のどんなところに魅力を感じていますか?
原島) 支援者としては、利用者様とラポール(信頼関係)を築き、支援を提供した結果として利用者様のできることが増え、利用者様のうれしそうな顔や自信をつけてきた様子を確認できた時にやりがいを感じています。
そしてサービス管理責任者としては、職員が支援する力をつけてきたことを確認できた時にやりがいを感じています。

-最後に、これから障害福祉の分野で働いてみたいと考えている人に、何か一言お願いします。
原島)私もそうなのですが、福祉未経験でも他の分野の仕事をされていた方でも興味がある方は飛び込んできてほしいと思います。他の分野の仕事をされていたことも決して無駄にはなりません。
利用者様のできることを増やすためにあなたの力を貸して下さい!
このインタビューだけでサード八王子の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
永田)サード八王子で世話人をしている永田真人です。2019年5月に友セカンドのオープニングスタッフとして入社しました。2022年4月から友セカンド、2025年3月からサード八王子の主任世話人になりました。
-続いて、サード八王子での役割や仕事の内容を教えてください。
永田) 利用者様の日常生活の支援、通院の同行、金銭管理、関係機関や利用者様のご家族との連携などです。また、自閉症の特性を理解したうえで、一人ひとりの利用者様に合うように生活環境を整えることも重要な仕事です。
主任世話人として、新入職員の教育や、他の世話人からの相談に乗る、パート職員向けの研修なども行っています。
-「生活環境を整える」とは具体的にどんなことでしょうか?
永田)サード八王子の利用者様は、平均年齢は20代前半と若く、障害支援区分5~6で、重度の知的障害と自閉症を併せ持つ方がほとんどです。
言語コミュニケーションがむずかしく、「見通しを立てるのが苦手」など自閉症の特性をお持ちです。そのような方に「利用者様主体」での支援を実現するために必要なのが、生活の大まかな枠組みはこちらで管理させてもらいながら、本人が主体となって動ける「環境づくり」です。

永田) 具体的には、分かりやすいスケジュールの提示、行動の切り替えをうながすための視覚的ツール(写真・絵カードなど)の使用などを行っています。
SHIPでは、TEACCHプログラムの構造化や、応用行動分析などをみんなで学びながら、少しずつですが、適切な支援の提供を具体化しています。
-「利用者様が主体的に動きやすい環境づくり」ということですね。永田さんは、前職も障害者支援をしていたとお聞きしましたが、サード八王子では違いはありましたか?
永田) 前職は身体障害者の在宅支援を行っていましたが、自分の働くフィールドを広げたくて転職しました。軽度の知的障害の方とは前職でも関わることがありましたが、重度の知的障害・自閉症の支援は初めてでした。
言語でのコミュニケーションが難しいこともそうですが、「強度行動障害」といって、突飛な行動を取る方も多く、どの行動も最初は衝撃的でした。どう支援したらいいかも分かりませんでした。

-具体的には、どんなことがあり、どう対応してきたのでしょうか?
永田) 入浴や着衣を拒否する、尿失禁を故意にくり返す、壁に穴を開けるなど…。最初はただ驚き、不適切な行動とは分かっても、どうしていいか分かりませんでした。
上司に相談してアドバイスをもらい、内部研修で障害特性を学び、徐々に経験を積んでどう支援すればいいかが身についてきたと感じています。
時には、人が手伝う部分を少なくして、環境を変える方がうまくいくこともあります。服を着るのが苦手で、拒否してしまう利用者様がいましたが、着る服を壁にかけてわかりやすくして、支援者が直接促すのをやめたことがあります。
すると、スムーズにご自分で服を着られるようになりました。一見冷たい印象を受けるかもしれませんが、システマティックにした方が自閉症の方には分かりやすく、主体的に動けるようになることもあると、こうした実践を通して学びました。
-他に、支援の中で感じること、意識していることはありますか?
永田) 正直、利用者様たちの衝動的な行動には、何年経っても翻弄されることがよくあります。でも、行動だけ見ると突飛でも、その背景に必ず原因や目的があるので、その行動も「ご本人たちからのメッセージ」と思って、想いをくみ取れるよう意識しています。
そうすると、発語のない利用者様とでも、いろんな形でコミュニケーションが成立するようになります。お互いに「伝わった感じ」を体感できるとなんとも言えないうれしさを感じますね。
また、私たちは障害者を「できない人」と見てしまいがちですが、実際に関わってみると、できることはたくさんあって、ちょっとした一部分でつまずいて失敗体験になっていることがよくあると気づきます。「どう支援するか」の前に「どこに支援が必要なのか」を見極めることで、ご本人の主体性を活かした生活を実現していく、というのがサード八王子の支援の基本的な考え方です。

-最後に、今後の支援について、考えていることはありますか?
永田) もっと、重度の障害を持つ方の社会参加や社会認知が進んでほしい、そのために自分ができることをしたいと思っています。サード八王子のように障害支援区分が5~6の方を対象とするグループホームが地域にあるということ自体に、価値があると私は思います。
サード八王子の利用者様たちは、それぞれ唯一無二の魅力があると思いますし、自分自身がそうだったように、世の中の人たちに新しい気づきや価値観を与えられる人たちだと思います。自分が、地域の人たちと、利用者様たちとの橋渡しとなっていければと思います。
このインタビューだけでサード八王子の支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
里見) 東京都八王子市にあるグループホーム「サード八王子」で世話人をしている里見と申します。
-どんな仕事をしているのですか?
里見) 利用者様の生活全般のお世話から、福祉関連の制度利用のために必要な書類を作成するなど、利用者様が安心・安全に暮らすために必要なこと全てに関わっています。
-どんな利用者様がいらっしゃって、どのような支援の工夫をしていますか?
里見) 利用者様定員は20名男性です。重度の知的障害や自閉症のある方々です。
里見) 支援の工夫としては、利用者様はコミュニケーションが取りづらい特性をお持ちの方が多く、言葉での情報伝達よりも絵やカードなどの視覚を優先して何か物事をお伝えすることを多く利用してコミュニケーションを円滑に行なっています。

SHIPに入る前に勤務していた障害福祉施設では、個人独自の経験にもとづいた、言葉による支援が多かったので、SHIPでの支援の方法は新鮮でした。SHIPの職員は知識と経験とをバランスよく生かし、しかもそれを全員で共有・平準化することを重視しています。
「自分は担当じゃないから、この利用者様の世話はよく分かりません」とは言わない、チームでの支援を実践しています。私はこの支援方法がとても腑に落ちており、ある意味以前の障害福祉施設での支援の答え合わせをしているような状態だなと感じています。

-グループホーム「サード八王子」で働くまでの経歴を教えてください。
里見) 大学の土木科で学んだあと、建設業界の会社に就職しました。その会社では現場監督をしておりましたが、10年を過ぎたあたりから転職を考えるようになりました。
それから、高齢者介護の会社へ転職し、15年ほど身を置きました。その後、障害福祉施設(施設入所支援)へと転職し4年程度働いた後、2022年4月からSHIPで働いています。
-「サード八王子」での仕事のやりがいは、どういったところにあるのでしょうか?
里見) 一言でいうと、「利益を極度に重視した運営をしていない」ということに集約されると思います。もちろん採算度外視で事業をすることは現実味がありませんが、かといって効率を最重要視して「早くやりましょう」と急かされるような支援をしている事業所も世の中にはあります。
SHIPでは、そういったことがなく、丁寧な支援をしていてそれが安心の源となり、自分のやりがいにつながっているような気がします。
その丁寧な支援を実践するには、確固とした知識の裏付けが必要となります。SHIPでは職員に対する研修が充実しています。そういった研修を積極的に受けて、「根拠ある支援」を利用者様へ提供できるように、現在も勉強の毎日です。

-最後に、「サード八王子」の雰囲気を教えてください。
明るいですね!もちろん、それは無理に作っている明るさではありません。どなたでも、利用者様に対する支援を安心してみていられるような、そんな安心感が生み出す明るさです。
一般に、他のグループホームのような障害福祉サービスを行なうところは、利用者様の行動を律しようとして、つい過剰に口頭で指示を連発して「うるさく」なってしまうことがあります。
それに対して「サード八王子」で働くようになって感じるのは、その「静かさ」です。落ち着いて丁寧に支援することで自然と利用者様も落ち着いてくるという場面を数多く見てきました。そういった意味で、安心感に根ざした明るさが「サード八王子」にはあると思います。
この職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-簡単な自己紹介をお願いします。
岩崎)「グループホームサード八王子」で世話人をしている岩崎と申します。
-どんな仕事をしているのですか?
岩崎)利用者様の生活の全般を支援する仕事をしています。
支援の目標や方針はサービス管理責任者が決めています。私たち世話人はその計画に沿って「できる部分を増やす」支援を提供します。目標や方針の修正は半年毎におこなうので、いつも「次の半年の自立」につなげる関わりを意識しています。
そのために、まずは利用者様と日々しっかり関わって、コミュニケーションや関係性を深めていきます。ただ、重度の知的障害をお持ちの方は、言葉でのコミュニケーションが難しいことが多くあります。
有効なコミュニケーションは、「絵カード」や「写真」など視覚的な情報を活用したやり取りになります。たとえば、それらを居室に貼って「次」にすることの見通しが立つように環境を整えたり、洗濯物の「畳み方」を理解してもらうために目に見える手がかりを使って分かりやすく説明するなどしています。
そういった支援の取り組みを、お風呂、トイレ、就寝、外出など、生活の全般に渡って提供しています。

-転職のキッカケや入社理由を教えてください。
岩崎)今までは相談支援専門員として軽度の障害をお持ちの方と接してきたのですが、これからは国家資格(社会福祉士・精神保健福祉士)を活かして、「重度の障害をお持ちの方と関わる仕事がしたい」と思ったのがキッカケです。
また、前職の相談支援専門員はデスクワークが多めだったので、今度は身体を動かす介助の仕事を経験したいと思ったことも理由の一つです。

-「サード八王子」での仕事のやりがいは、どういったところにあるのでしょうか?
岩崎)その人にあった支援方法を見つけていくことがやりがいです。
それは同時に大変なことでもあります。重度の知的障害があるといっても、やはり一人ひとり違います。「この人にはここまでの支援が必要。でも他の人に同じ支援をすると能力が落ちてしまう」ということはしばしばおこります。
私は「どうしてこういった行動をするのか?」について、その原因をちゃんと理解することが大切だと考えています。とくに、言葉をもたない人たちへの支援では重要なポイントになると考えています。
俗に言う問題行動の背景には、大抵の場合、その行動の「前」に原因となるキッカケがあります。または、その「代わりとなる行動」の存在を知らなかったり、その問題行動の「後」に強烈なメリットを感じていることもあります。
言葉でのコミュ二ケーションできない分、支援者側が出来事や行動をよく観て、「それが何か」について、できるだけ察して理解するように心掛けています。

-具体的なエピソードを教えてもらえますか?
岩崎)担当させていただいた利用者様で、慣れないことに対して強い抵抗を示すため、関係性を築くことが難しかった方がいらっしゃいました。
まず心に決めたことは、抵抗されるからと及び腰のなるのではなく、怒られてもいいから関わり続けようということです。そして、行動の「前」のキッカケ(視覚的に分かりやすいよう工夫)を試行錯誤しながら、相互理解につながるよう地道にコミュニケーションを続けました。
結果としてその方は、今では多くの人たちとコミュニケーションが取れるようになりました。また、比例するように「できること」が増えていき、性格もまるくなったように感じています。
あのとき、支援をあきらめないでやり続けたことが、その人の人生に好循環をもたらしたのだと実感しました。心の底から、あきらめないで「やっててよかった!」と思えた瞬間でした。

-最後に、「サード八王子」の雰囲気を教えてください。
岩崎)今までたくさんの職場を経験してきていますが、その中でも「サード八王子」は、一番明るくて雰囲気がいいと思います。
また「相談しやすいこと」も魅力の一つだと思います。「サード八王子」は担当制をとっています。でも、だからといって「自分は担当者じゃないから」と担当外の支援はしない。という縦割りの支援体制にはなっていません。
むしろそこは積極的に協力し合って「チームとして支援していこう!」という雰囲気があります。
私自身も実践していることですが、仕事をしていれば必ずどこかで失敗します。「失敗したことを忘れない。でも、それを成長のチャンスだとポジティブに変換できる」
このような姿勢は一緒に働く職員同士の励みにつながります。そういったチーム支援をこれからも大切にしていきたいです。
この職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
渡邉)サード八王子の世話人の渡邉です。
大学卒業後の約16年間は、主に営業職に就いていました。経営難をキッカケに転職を決意し、身近に障害者の方がいたこともあって、困っている方や障害をお持ちの方のお手伝いをしたいと考えるようになりました。
社会福祉法人SHIPへは、面接官とのお話しや、実際の職場体験で現場スタッフの方々のお話しを聴く中で、みなさんの人柄の良さを感じ、福祉業界へのチャレンジ精神が沸いてきたことから入社を決めました。

-続いて、サード八王子での役割や仕事の内容を教えてください。
渡邉)採用面接のときに「できないところより、できるところを見て伸ばしていく」というTEACCHプログラムの考え方の説明を受けて魅力を感じました。

-仕事のやりがいや大変なことを教えてください。
渡邉)チーム支援が上手くいき、利用者様への支援がハマったとき、非常にやりがいを感じます。とくに、初めて担当した利用者様へのトイレ誘導のエピソードが印象に残っています。
その方は、いつも起床してすぐトイレに行っていたのですが、ある日を境に、突然行かなくなってしまいました。誘導しても拒否されて、布団がビシャビシャ、朝食の時に失禁をくり返す事態になってしまいました・・・
悩んだ末に、支援方法を少し変えてみることにしました。

支援方法を検討する上で意識したことは、利用者様の興味があることを活かす、トイレに対する動機を高める、そして、生活の見通しを分かりやすくする、の三点です。
利用者様は『ご飯』がとても好きな方でしたので、「トイレに行けば、次はご飯」と手順を変更することで、トイレに対する動機が高まり、同時に生活の見通しもイメージしやすくなる、との考えに至りました。
併せて、今までは「トイレ」の写真カード1枚だけ見せて誘導していたのですが、変更後は「トイレ」と「ごはん」の2枚に増やして提示し、こちらの期待を時間の流れとして伝えてみることにしました。
すると、ご自身で写真を触って無理なくトイレに行くことができました! そして、尿失禁はまったくなくなり、みんなで喜び合ったことを鮮明に覚えています。

-力を入れているサービスを教えてください。
渡邉)一つでも事故の可能性をなくしていきたい気持ちが一番にあります。
服薬ミスや、利用者様が一人で外出てしまうといったことがあると、命を落とす危険にもつながります。
薬のセットの確認や、玄関の扉が開いていないかの確認などは、どうしても慣れてくると怠りがちになってしまいますので、頭の中に常に意識づけするために、必ずダブルチェックをおこなうようにしています。

-最後に、今後の目標や課題を教えてください。
渡邉)まずは知識と経験を積むことが一番の課題です。
「サード八王子」では毎月、本部の育成担当による研修を受講できます。その内容を振り返り、分からないことがあればその場で質問するようにしています。
いろいろなテーマの研修を受けるのですが、一方的に聞くだけでなく、グループワークなどで実際の事例に当てはめて考えていけるので、とても楽しく学ばせてもらっています。
いずれは介護福祉士などの資格を取りたいのですが、そのためにもしっかりと実務経験を積み重ねることからと考えています。
この職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。 随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。